(1)市販の既製品を使用して製作した、5/8λモービルホイップアンテナ
はじめに
50.240MHzSSBモービルグループのモットー「より強く」「より遠く」のためには、モービルのノイズ対策、電源回りの強化、リグの
感度アップと進めていくと、残るところはアンテナということになりますが、モービルアンテナは、物理的にも、法的にも制約を受けます。
グループ発足当時の市販アンテナは、1/4λ、3/8λ位で、まだ50MHz用の1/2λは発売されてなく、市販品で物足りなければ自作
ということになり、いきついたのが5/8λというわけです。
このアンテナは、ゲインをかせぐため、短縮をおさえているので、とにかく長く(エレメント長は約3.4m、地上から先端までは約3.8m…
道交法で許容されるぎりぎりの高さ)、木の枝にはぶつかるし、周囲の人からは、奇異の目で見られて恥ずかしいし・・・・でも、そんな
事を全て忘れさせてくれるのが性能です。
特に、受信に関しては抜群で、街中の走行でも、山中でも、又高速道路を走行中でも、常に安定した受信ができるという究極の
アンテナということで、一時期は240グループの標準装備となっていました。
*原型は、JJ1IUU局(大根OM)製作ですが、数人のOMの手で改良が加えられました。
私(JJ1SXA)は、トップエレメント、コンデンサー等の一部の部品を交換しただけで、20年近く(平成11年現在)使用しています。
(現物は写真のとおり)
*部品について
スプリング基台に、下部エレメントとしてHF用アンテナの伸縮ポール部分(DP100-MT)を繋ぎ、更に上部エレメントとして、
50MHz用3/8λアンテナ(DPEL6)の基部コイルを外したものを特注のネジで連結して、全体のエレメントにしています。
尚、トップ部分は7MHz用アンテナのトップエレメント(DPEL-40・・・少し長い)に交換して、SWR調整を容易にしました。
スプリング基台の下にはマッチングボックスがつきますが、リード(株)のケース(PL-5)がピッタリのサイズです。
アンテナ全景(とにかく長い)
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*マッチングについて
マッチングボックスの内部
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マッチングの方式は トロイダルコア方式と空芯コイル方式
トロイダルコア方式
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トロイダルコア(T80-10又はT50-10)に1.6mmのホルマル線を
コアの2/3に納まるように11回巻く コンデンサー 33〜51pF (車種・取り付け位置により変動) コイルを巻く時、コアを壊さないよう充分注意 |
空芯コイル方式
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2.00mmのホルマル線かスズメッキ線で内径20mm、
巻幅約40mmで6.5回巻く コンデンサー47pF (車種・取り付け位置により若干変動) タップの位置で、微調整可 |
エレメント長の理想は、約3.6mですが、エレメントトップが、道路交通法の制限高・地上より3.8mを超えないように、
マッチングボックスの取り付け位置を考慮してエレメント長を決めてください
現在、市販の部品で製作する、ニューバージョンの試作と実験が、行われています。
間もなく、発表される筈です、乞うご期待!!
(2)50MHzモービルアンテナ・移動用アンテナ
240グループの技術講習会や、「TWO-FORTY」誌等で発表された、50MHzモービルアンテナ・移動用アンテナの紹介です
簡単な移動運用に便利な、ゲインがあって、コストが安く、小型、軽量、組み立て容易、その他諸々、非常に欲張った良い事
づくめのすぐれもの、そんなアンテナが、ハットヘンテナと2エレデルタループです。
ハットヘンテナは、JA1BSZ・小澤OM、2エレデルタループは、JH1AQZ・信太OMの力作で、ハットヘンテナは、垂直で、
2エレデルタループは、水平で使用するのがFBです。
この他にも、JE9BHE局の力作、1/4λ、5/8λモービル用ヘリカルアンテナ、
JA9EBS局の力作短縮型 1/2λ、1/4λハット付きスパイラルアンテナ等も発表されています。
(1)、ローコスト5/8λモービルホイップ及び自作基台
(製作者 JM1GUS 清酒OM)
(2)、5/8λホイップアンテナ用マッチングユニット
(製作者 JA1BSZ 小澤OM)
(3)、1/4λ、5/8λモービル用ヘリカルアンテナ
(製作者 JE9BHE 杉田OM)
OMのHP
(4)、移動用・2エレキュビカルクワッド
(製作者 JA1OJZ 岩田OM)
(5)、移動用・Hヘンテナ
(製作者 JH1AQZ 信太OM)
(6)、(移動用)5エレクロス八木アンテナ (詳細は、「CQ誌」2002年2月号に記事掲載)
(製作者 JR2FVO 藤井OM)
(7)、移動用・2エレキュビカルクワッド
(製作者 JA7EBT 杉田OM)
(3)HF用アンテナ
3.5・7MHz用 磁界ループアンテナ
(製作者 JP1KHY 鈴鹿OM)
「TWO-FORTY」誌に発表された記事です