世界終末時計

2023年10秒進められ、1分30秒前になった


  日本への原子爆弾投下から2年後、冷戦時代の1947年にアメリカの科学誌 「原子力科学者会報」の表紙絵として誕生、 人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、
  逆に危険性が下がれば、分針が戻される。
  1947年に7分前でスタートしたが、1949年にソ連が核実験に成功したことを受け3分前まで進めら れ、1953年には、アメリカとソ連が水爆実験に成功で2分前まで進んだ。
  その後、アメリカとソ連の国交が回復した、1960年には7分前まで戻り、ソビエト連邦が崩壊した、 1991年には、17分前まで戻っていた。
  その後は、どんどん針が進められ、2007年には、北朝鮮の核実験強行・イランの核開発問題で5分前まで進んだが、
  2010年には、オバマ大統領による核廃絶運動で6分前に戻された。
  2012年1月10日、5分前に進められた
  今回1分進めた理由は次の理由による
    @核兵器拡散の危険性が増大したこと
    A福島第一原子力発電所で事故が起きたこと
    Bテロリストが放射性物質を使った「汚い爆弾」を製造、使用する恐れがあること
  2015年1月22日、3分前に進められた
  今回時計を2分進めた理由は次の理由による
    @地球温暖化を防ぐ取り組みが不十分で、気候変動の影響が避けがたいほど深刻になると想定されること
    Aアメリカとロシアの間で核軍縮の取り組みが停滞していること
  2017年1月26日、2分30秒前に進められた
  今回時計を30秒進めた理由は、核兵器拡散や気候変動への対策の進展が乏しく、こうしたテーマに後ろ向きなトランプ米大統領の発言が出たことの他、
  北朝鮮が昨年2度核実験を行ったこと、シリア、ウクライナなどを巡る不安定な国際情勢も指摘しいる
  2018年に30秒進めて、2分前になった。
  、理由は、北朝鮮が行っている核開発の影響による核戦争への懸念。
  2020年に20秒進めて1分40秒前になった。
  理由は、
    中距離核戦力全廃条約失効による核軍縮への不信感
    アメリカとイラン、アメリカと北朝鮮の対立
    宇宙・サイバー空間上などにおける軍拡競争の激化
    気候変動に対する各国の関心の低さ
  2021年、2022年は変化無しで、1分40秒前だ。
  2023年に10秒進めて1分30秒前になった。
  理由は、2022年、ロシアのウクライナ侵攻における核戦争のリスク増加。また、ロシアのチェルノブイリ及びザポリージャ原子力発電所付近における紛争により、
  放射性物質の広範な汚染のリスク増加。2026年2月、ロシアと米国の間における新戦略兵器削減条約の失効。
  北朝鮮のミサイル発射や中距離弾道ミサイル実験の開始。 気候変動や新型コロナウイルスの更なる蔓延と、それらのリスク軽減の為の国際的な規範や機関の崩壊。
  長針がどんどん反時計回りして欲しいものですが…

  人類の手で人類滅亡の日を迎えることの無いよう祈りましょう!!